川住新聞

川住新聞 第7号

「川住新聞」第7号です。

こちらでは発売した商品や参加したイベントについて記事のような形式でまとめていきます。
よろしければご一読ください。

今回は40周年を記念とした特別号です。

弊社のダウンロードページから下記の新聞記事がダウンロード可能です。

川住新聞 第7号

「川住製作所のはじまり」
 今では街中で見かける〝カサホルダー〟。その誕生は今から40年前。川住富夫氏は最初、事務員さんもいない古びた倉庫で一人でカサホルダーを組み立て、小売店を売り歩いたという。当時はまだネットやスマホがない時代。商業別電話帳を頼りに営業して回ったとのこと。最初は殆ど売れず苦労したが、努力が実を結び、生協納入会社に採用された。川住氏は当時のことを振り返り、「生協のチラシに自分の商品がはじめて掲載されたときのこと、一回の企画でトラックが1台分(約3000個)商品を納品したときのことは今でも鮮明に覚えている。とても嬉しかった。」と語った。カサホルダーを街中で見かけるようになった頃、新商品〝サイクルエプロン〟を発売した。今ではメジャーになった前カゴカバーも30数年前は目新しかったととのこと。積んだ荷物を雨から守るという新しいアイデアと需要から、年間7万個売れる人気商品となった。川住富夫氏は「カサホルダーとサイクルエプロンのおかげで十年近くなってやっと商売になってきた。」と語った。その後、〝2段式前カゴカバーネイビーチェック〟が大阪府自転車軽自動車商業組合で採用され、全国的に川住製作所の製品が広まっていったという。40年間を振り返り「いつも誰かに助けれてここまで来れた。今まで働いてくれた社員、パートさん、中国工場の方々、そして家内(社長)のおかげだと感謝しています。」と述べた。また今後について「社員が中心となって企画・開発をしていかなければならないと考えています。国内メーカーとしてECや直貿などの変化により、厳しい環境に置かれておりますが、『役に立つ良い商品を作る会社』してこれからも20年、30年続く会社でいたいと考えております。これからも、引き続きご支援とご愛顧賜りますようお願い申し上げます。」と語った。

川住製作所の歴史年表

「特設コーナー登場」
 アリオ八尾店のビックカメラにて地元企業応援企画として川住製作所の製品を集めたコーナーが設置された。今日まで新しい製品づくりを続けた結果の賜物だと思い大変嬉しかった。

アリオ八尾店の特設コーナー

「閃きつづけて40周年」

有限会社川住製作所は令和7年4月を持ちまして、創業40周年を迎えることが出来ました。

この大きな節目を迎えることが出来ましたことは、ひとえに皆様のご支援、ご愛顧の賜物と心より感謝いたしております。今年の正月に「今年で40周年ですね。」と社員に言われて気づいた次第で、「もうそんなになるか〜」というのが実感です。弊社の展示室にある商品を眺めていますと、ひとつひとつに開発した時の思い出が蘇ります。

思い起こせば40年前、事務員さんも居ない古い倉庫で、自転車に傘を収納するカサホルダーを組み立てて近くの自転車小売店さんへ売り歩く毎日でした。小売店さんに問屋さんを紹介していただき、また大阪府堺市の自転車製造卸組合さんで頂いた名簿をもとに、問屋さんへ商品説明に伺ったりしておりました。現在のようにネットもスマホもなかった時代ですので、職業別電話帳で自転車関連や雑貨の会社を調べて電話でアポを取り、商品紹介に伺うといった営業方法でした。最初は殆ど売れませんでしたが、紹介していただいたアイデア商品を取り扱っておられた生協納入会社の営業部長さんが即断で採用決めていただきました。ヘッダー付PP袋に入っているだけの「カサホルダー」を、写真入り箱パッケージに作り直していただき、生協さんへ提案していただきました。その後、生協チラシに掲載されて1回の企画でトラック1台分、約3,000個を納品した時の嬉しかったことを今でも覚えています。大阪の街中で「カサホルダー」を見かけるようになった影響で、自転車業界から少しずつ引き合いがあり、お得意先が増えてきました。当時は販売する商品が「カサホルダー」だけでしたので、プラスチック成型屋さんと組み立て内職を回りパートさん2人でパッケージする毎日でした。35年前に作りました「カサホルダー」は現在も自転車に乗る方の必需品として売れ続けております。

その後、前カゴ内の荷物を雨から守る「サイクルエプロン」を作りました。30年数年前は前カゴカバーを着けている人は殆どいませんでしたが、需要があったようでアイデア催事や生協さんなどで取り扱っていただき沢山売れるようになりました。この商品は初めて中国縫製工場で作ったのですが、当時は縫製不良や生地汚れなどが多く、検品だけのパートさんを5~6人も雇い社内で全数検品していました。年間7万個位売れる商品でしたが、パートさんの検品代で殆ど利益が無い状態でした。その後、中国工場の品質も上がり抜き取り検品だけで済むようになり継続することができました。「サイクルエプロンは」は生協・自転車業界・ネットで現在も売れているロングセラー商品の一つです。「カサホルダー」や「サイクルエプロン」のお陰で、10年近くなって商売になってきました。

その後に作りました「2段式前カゴカバー ネイビーチェック」を大阪府自転車軽自動車商業組合さんで採用していただいたお陰で、大阪で売れるようになり、全国的に広まっていきました。近いところでは、電動アシスト車のバッテリーを脱着するときや、自転車にカバーをかけるときに便利な「ファスナー付きサイクルカバー」を開発して販売いたしました。電動アシスト車が売れていますので、好調に売れている商品です。

最近では、あるホームセンターのバイヤーさんのアドバイスで作りました「ペットインバスケットカバー」も順調に売れてきました。思えば、いつも誰かに助けていただいたので、ここまで来られたのだと思います。売り先を紹介していただいた方々や弊社商品を取り扱っていただいたお得意先。今まで弊社で働いてくれた社員、パートさん、中国工場の社員・ワーカーさん達のお陰だと感謝しております。40年間本当に色々とありました。全く売れない商品を作って大損したりと、いろんな事で落ち込んだりして周りの人たちに迷惑を掛けたりしながら、なんとか会社を継続して来られました。特に、家内(社長)が並々ならない辛抱させてしまいました。家内の知人から「よく辛抱しているね」言われるくらい何回も経済的、精神的苦労を掛けたと思います。私から逃げずに(離婚届けを出さずに)会社を守ってきてくれたことが、今まで継続できた大きな要因だと思っています。取引先の銀行員さんは「私がアクセルで奥さんがブレーキですね。」と言うことでしたが、ブレーキ以上にアクセルを踏んで売れない商品を作り過ぎてよく怒られたものです。これからは、独断で商品を作らずに社員たちが中心になって企画・開発していかなければならないと考えています。国内メーカーとしての立場の弊社もECや直貿などの商流に変化により、厳しい環境に置かれておりますが、川住製作所は「役に立つ良い商品を作る会社」とのイメージを壊さないように、社員一同これからも頑張っていきたいと思います。これからも20年、30年続く会社でいたいと考えております。これからも、引き続きご支援とご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

専務取締役 川住富夫